『うるわしの宵の月』(うるわしのよいのつき)のあらすじを、導入から最新展開まで詳細に紹介します。
「王子」と呼ばれる女子と、同じく「王子」と呼ばれる男子。異色の二人が織りなす関係性が話題を呼び、2026年にはTVアニメ化も果たした本作。
この記事のメリット: あちこちのサイトを回る必要なし!第1巻〜第10巻までの流れが、この1ページで全部わかります。
物語の全容を知りたい方のために、巻数ごとの出来事やキャラクターの動きを事実に基づいて整理しました。
作品の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | うるわしの宵の月 |
| 作者 | やまもり三香 |
| 連載誌 | デザート(講談社) |
| 連載開始 | 2020年9月号〜 |
| ジャンル | 少女マンガ / 学園 / 恋愛 |
| 既刊 | 10巻(2026年1月時点・連載中) |
| アニメ化 | 2026年1月放送開始(TBS系) |
【長編あらすじ】物語の全容(第1巻〜第10巻)
ここからは、コミックス各巻で描かれた主要な出来事を時系列順に詳細に解説します。
第1巻:二人の「王子」の出会い
主人公・滝口宵(たきぐち よい)は、女子高生ながらその端正な顔立ちとスマートな振る舞いから、周囲の女子生徒に「王子」と呼ばれ慕われています。本人はその扱いに戸惑いつつも、期待に応えるよう振る舞う日々を送っていました。
ある日、宵は校内で騒がれているもう一人の「王子」、一つ年上の先輩・市村琥珀(いちむら こはく)と遭遇します。第一印象は決して良くありませんでしたが、宵がアルバイトをするカレー屋の近くのコンビニで、酔っ払いに絡まれていた店員を助けた際にまさかの再会を果たします。
その際、市村は宵の容姿を男性ではなく「美しい女性」として認識し、「ヒロイン扱い」をするような言動をとります。これまで「王子」として扱われることに慣れていた宵にとって、市村のストレートな興味とアプローチは未知の体験でした。宵は当初、少し強引でチャラそうな雰囲気の市村を警戒していましたが、彼のペースに巻き込まれながら交流を持つうちに、自分を「女の子」として見てくれる彼に対し、これまでにない感情を抱き始めます。
第2巻:お試し交際のスタート
市村から突如提案されたのは、「試しに付き合ってみるか」という言葉でした。宵は冗談だと受け取ろうとしますが、市村の態度は真剣そのもので、「どこまで試すのか」という具体的な問いまで投げかけられます。
友人への相談を経て、宵は自分の気持ちを確かめるためにも、期間を定めた「お試し交際」を受け入れることを決意します。ただし、「キスや性行為はしない」という条件付きの契約でした。
こうして始まった期間限定の交際。デートを重ねる中で、宵は市村の意外な優しさや、掴みどころのない性格の裏に見え隠れする本音に触れていきます。当初は警戒心を持っていた宵ですが、次第に彼への認識が変化し、ただの先輩後輩以上の感情が芽生え始めます。同時に市村の方も、宵への感情が単なる興味から明確な恋心へと変わっていく様子が描かれ、周囲もその変化に気づき始めます。

第3巻:第三の王子・大路の登場
二人の関係が少しずつ進展を見せる中、宵がアルバイトをするカレー屋に新人が入ってきます。それが大路拓人(おおじ たくと)です。彼もまた容姿端麗で、周囲から「王子」的な扱いを受ける素質を持った人物でした。
大路の登場は、市村にとって少なからず刺激となります。宵が他の男子と親しくすることへの嫉妬心や独占欲が見え隠れするようになり、市村はこれまで以上に行動で感情を示すようになります。じれったくも可愛らしい攻防が続く中、市村が衝動的に宵にキスをしようとするなど、関係性が「お試し」の枠を超えようとする場面も描かれます。
第4巻:夏祭りと正式な交際へ
物語は夏休みシーズンへ突入し、夏祭りのエピソードが描かれます。浴衣姿でのデートというシチュエーションの中、二人は些細なすれ違いから一度は距離ができそうになりますが、それがかえってお互いの大切さを再確認するきっかけとなります。
祭りの喧騒の中、二人はこれまで言葉にしていなかった素直な気持ちを打ち明け合います。宵は自分の中にある市村への恋心を自覚し、勇気を出して告白。市村もそれに応え、ついに「お試し」ではない「正式な交際」がスタートします。うなじへのキスなど、これまでの関係性から一歩踏み込んだ親密な描写もあり、物語の大きな転換点となりました。
第5巻:神戸旅行と深まる絆
正式に恋人同士となった二人は、友人たちと共に市村家の別邸がある神戸へ旅行に出かけます。
旅行という非日常の中で、宵は市村のためにおしゃれをし、いつもとは違う一面を見せます。市村もまた、そんな宵の姿に表情を緩め、彼女への愛情を隠そうとしません。友人たち公認のカップルとして過ごす時間は、二人にとって幸せの絶頂のようなひとときでした。
しかし、この旅行を通じて市村の家庭環境の複雑さや、彼が抱える孤独の一端も垣間見えることとなり、単なる楽しい旅行だけで終わらない、物語の深みが増すエピソードとなりました。
第6巻:大路の動きと恋模様
物語の焦点が再び周囲の人間関係にも広がります。宵の友人たちが恋愛に動き出す一方で、バイト仲間の大路も宵への想いを秘めていました。
市村は不器用ながらも宵に対して真っ直ぐな愛情表現を続けますが、大路もまた、違った形の誠実さで宵に接します。読者にとっては、市村との安定した関係を応援しつつも、大路の健気な姿勢にも心を寄せたくなるような展開が続きます。宵自身は市村への想いが揺らぐことはありませんが、恋する乙女としての表情や行動がより豊かに描かれるようになります。
第7巻:初めての喧嘩と文化祭
バイト先で大路がついに宵への想いを告げる展開があり、それをきっかけに宵と市村の間で初めての大きな喧嘩が勃発します。嫉妬や不安から生じた衝突でしたが、市村は彼なりの方法で宵との関係修復を試みます。
「俺の隣にいてよ」という市村の言葉に対し、宵も「運命じゃだめですか」と応え、二人は以前よりも強い絆で結ばれます。
その後、舞台は学校の文化祭へ。準備に追われすれ違う時間もありましたが、文化祭当日の「キング&クイーンコンテスト」のステージ上で、衝撃の展開が待っていました。市村は全校生徒が見守る中、宵を「俺の大切な人」として公に紹介し、交際宣言を行います。
第8巻:公認カップルと家庭の影
文化祭での大胆な宣言により、二人は校内でも誰もが知る公認カップルとなりました。周囲からの注目を浴びながらも、二人は堂々と関係を育んでいきます。
しかし、光が強ければ影も濃くなるように、市村の抱える家庭の問題が物語に暗い影を落とし始めます。彼の両親は心が不安定な状態にあり、それが市村の人格形成や宵との関係への不安要素となっていることが明らかになります。そんな中、市村の親族である寛太おじさんの存在が、二人の精神的な支えとして描かれます。
第9巻:将来への不安
順調に愛を育む宵と市村。二人が一緒にいる未来を具体的に想像できるようになってきた一方で、市村家の事情がより現実的な問題として立ちはだかります。
市村が抱える「家」という呪縛を垣間見てしまった宵は、彼を支えたいと願うものの、どう踏み込めばいいのか悩みます。また、サブキャラクターであるのばらの切ない失恋エピソードも描かれ、青春の苦味もスパイスとして加えられます。巻の最後には、今後の波乱を予感させる不穏な空気が漂います。
第10巻:留学疑惑と最大の試練
物語は最大の試練を迎えます。市村の家庭で起きたある出来事をきっかけに、彼が学校に姿を見せなくなってしまいます。さらに、「市村が留学するかもしれない」という噂が宵の耳に入ります。
互いに想い合っているにも関わらず、物理的な距離と将来の選択が二人を引き裂こうとします。宵は市村と連絡を取ろうと奔走し、彼の本心を探ろうとします。
また、このタイミングで市村の兄・柳之介が登場。長髪でインパクトのある彼は、市村家の事情を握るキーパーソンとして衝撃的な発言を行い、宵と市村の関係を大きく揺さぶります。二人はこの危機をどう乗り越えるのか、緊迫した展開が続いています。

登場人物の詳細プロフィール
物語を彩る個性豊かなキャラクターたちを詳しく紹介します。
【主人公】
-
滝口 宵(たきぐち よい)
- 学年: 高校1年生
- 特徴: 高身長、ショートカット、端麗な容姿。低い声とスマートな言動から、女子生徒に「王子」と呼ばれファンクラブのようなものが存在する。
- 性格: 本質は真面目で正義感が強く、困っている人を放っておけない性格。恋愛に関しては奥手で、自分を「守られるヒロイン」として扱ってくれる市村に戸惑いながらも惹かれていく。
- 備考: 実家はカレー屋。好物は激辛カレー。
-
市村 琥珀(いちむら こはく)
- 学年: 高校2年生
- 特徴: 宵と同じく容姿端麗で、少し気だるげな雰囲気を持つ「もう一人の王子」。祖父は大企業の社長という御曹司。
- 性格: 掴みどころがなく、少し強引でSっ気があるが、実際は繊細で愛情深い一面も。宵に対しては真っ直ぐに好意を伝え、独占欲を見せることも。
- 備考: 家庭環境が複雑。
【友人・関係者】
- 利根 のばら(とね のばら)
- 宵の親友。明るく活発な性格で、宵の恋愛事情をいち早く察知し、背中を押す良き理解者。
- 日比谷 寿(ひびや ことぶき)
- 宵の友人。のばらと共に宵を見守る。冷静なツッコミ役。
- 茜 仙太郎(あかね せんたろう)
- 市村の友人。関西弁を話すムードメーカー。市村の良き相棒として、宵との関係を応援している。
- 桑畑 春(くわばたけ しゅん)
- 市村の友人。少しチャラい見た目だが、友達思い。
- 大路 拓人(おおじ たくと)
- 宵のバイト先のカレー屋に入ってきた新人。彼もまた整った容姿を持ち、周囲から王子扱いされる素質がある「第三の王子」。宵に想いを寄せ、市村のライバル的存在となる。
- 素直で犬系な性格。
【関係性・相関図】
物語をより深く理解するための、主要キャラクター間の関係性を図にまとめました。
graph LR
subgraph 恋愛関係
Yoi["滝口 宵\n(主人公・王子♀)"]
Kohaku["市村 琥珀\n(王子♂・先輩)"]
Oji["大路 拓人\n(第三の王子)"]
end
Yoi -- "❤️ 正式に交際中" --> Kohaku
Kohaku -- "❤️ 俺の大切な人" --> Yoi
Oji -. "💔 片想い" .-> Yoi
subgraph 宵の友人
Nobara["のばら"]
Kotobuki["寿"]
end
Nobara -- "親友" --> Yoi
Kotobuki -- "親友" --> Yoi
subgraph 琥珀の友人
Sentaro["仙太郎"]
Shun["春"]
end
Sentaro -- "親友" --> Kohaku
Shun -- "親友" --> Kohaku
subgraph 市村家
Ryunosuke["柳之介\n(兄)"]
Kanta["寛太おじさん"]
end
Ryunosuke -. "確執?" .-> Kohaku
Kanta -- "精神的支え" --> Kohaku
図の見方:
– ❤️ 実線: 両想い・正式な交際関係
– 💔 点線: 片想い
– 親友同士は互いに支え合う関係
第10巻以降の注目ポイント・未回収の伏線
最新10巻のラストで描かれた衝撃の展開以降、物語は以下のポイントに焦点が当たると予想されます。
1. 市村家の「呪縛」と兄弟の確執
兄・柳之介の登場により、市村家の複雑な事情が露呈しました。
* なぜ琥珀は家を嫌うのか?
* 父親との間に何があったのか?
* 柳之介の真意は?
これらが明らかになることで、琥珀のキャラクター像がさらに深掘りされるでしょう。
2. 「留学」の行方と遠距離恋愛
「留学」という選択肢が現実味を帯びる中、二人はどのような決断を下すのでしょうか。
* 本当に留学してしまうのか?
* それとも宵との時間を優先して日本に残るのか?
* 遠距離恋愛になった場合、二人の関係はどう変化するのか?
3. 大路の動向
琥珀が不在の間、大路がどう動くかも見逃せません。宵を支える存在として距離を縮めるのか、それとも二人を見守る立場を貫くのか。彼の選択も物語の鍵を握っています。
この作品の魅力・おすすめポイント
『うるわしの宵の月』が多くの読者を魅了する理由を整理します。
「王子」という概念の逆転
本作の最大の特徴は、「王子様キャラ」がヒロインであるという点です。普段「カッコいい」と言われる宵が、市村の前でだけ「可愛い女の子」としての表情を見せる様子や、お姫様抱っこをされるシーンなどのギャップが物語の核となっています。
「契約」から始まる関係
当初は「お試し」という契約関係からスタートしましたが、二人は独自のルール(契約書)を作るなどして関係性を深めていきました。
文化祭のステージ上で、宵が「契約書なんてどうでもよくて」と本音を吐露し、市村が「これで契約破棄ね」と応じて本当の恋人になる一連の流れは、本作屈指の名シーンです。
絵柄の美しさと心理描写
やまもり三香先生の繊細なタッチで描かれる登場人物たちは、タイトル通り「うるわしい(美しい)」のが特徴です。特に、視線の動きや沈黙の間で感情を表現する演出が多く、言葉以上の想いが読者に伝わってきます。
よくある質問 (FAQ)
記事の締めくくりとして、読者が気になっているポイントをQ&A形式でまとめました。
- Q: アニメはどこまで放送される?
- A: 2026年1月放送開始のため、詳細は未定ですが、キリの良い「文化祭編(第7巻〜8巻あたり)」までが描かれる可能性が高いです。
- Q: 原作は完結している?
- A: 2026年1月現在、未完結です。月刊『デザート』にて好評連載中です。
- Q: どこで読める?
- A: コミックシーモア、BookLive!、Renta! などの主要電子書籍ストアで配信中です。特にコミックシーモアでは頻繁にキャンペーンが行われています。
まとめ:現状と今後の展開について
『うるわしの宵の月』は、単なるビジュアルが良い二人の恋愛漫画にとどまらず、それぞれが抱える「レッテル」や「家庭の事情」といった葛藤を乗り越えていく成長物語でもあります。
最新10巻では、市村の留学問題というシリーズ最大の危機に直面していますが、これまで数々のすれ違いを修復してきた二人がどのような決断を下すのかに注目が集まっています。
2026年からはアニメ放送も始まり、原作・アニメ共に今最も熱い作品の一つです。未読の方は、ぜひ第1巻から二人の「王子」の恋の行方を追いかけてみてください。

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